常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

日本英語教育史学会 感想

14日と15日の二日間、日本英語教育史学会に参加しました。

記念講演、英語のカナ表記、英文法の教科書の変化など、様々な分野のことについて多く学べる機会となりました。

その中でも特に印象的だったのは、第二次世界大戦中における英語教育についてです。恥ずかしながら今まで私は、戦時中は英語を敵国の言葉とし、英語の勉強を一切していなかったのかと思っていました。しかし、相手国の動きや作戦を知る上で、言葉が分からないと不利な状況になることになります。今回の発表で、実は軍の中で英語教育は継続されていたのだということを知り、自分の中の歴史に対する考え方も少し変わりました。

いくつかの発表の際、何冊か貴重な古書を手にとる機会がありました。今よりも音声機器が発達していなかった当時、文面で本物の音や発音を読者に伝えようと、カタカナがふってあったり、漢文のように読む順に番号がつけてあるなど、様々な工夫がみられました。

この学会に参加して初めて知ることばかりで大変勉強となりました。これからも英語の勉強を続けていく上で、どこかで今回学んだことがつながると良いなと思いました。

最後に、UG先生、学会に参加されていた先生方ありがとうございました。貴重な体験となりました。(flyingbird)