常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

英語教育ワークショップ 感想

「第9回 明治学院大学英文学科卒業生英語教員の会」に参加しました。本日の会は,講演+ワークショップの2本立てでした。最初にM先生の講演を聴き,次にUG先生,C先生,S先生のワークショップ中から1つを選び参加するという形式でした。私はUG先生のワークショップに参加しました。
M先生の講演は「我が国の教育改革とこれからの英語教育」というテーマでした。教育に関する提言,法律などのことを話され,次に英語教育がどう変わっていくかを話されました。特に印象に残ったのは,中学生で「例えば,短い新聞記事を読んだり,テレビのニュースを見たりして,その概要を伝えることができるようになる」,高校生で「例えば,ある程度の長さの新聞記事を速読して必要な情報を取り出したり,社会的な問題や時事問題など幅広い話題について課題研究したことを発表・議論したりすることができるようにする」という目標のようなものでした。将来を担う若い子ども達は,私が受けてきた英語の授業よりはるかにレベルの高いことを要求されているということです。大人の私達が自ら考え,行動する姿を見せ,英語で書かれている記事に正面から向き合い,読み,書き,話し,聴き,子ども達の模範になるような生き方をしなければならないと考えました。

次はUG先生が,「英語授業の勘どころ:指導言を中心に」というテーマで発表されました。最初に,UG先生が授業マネジメント,生徒,教師に求められる英語力,英語教育の現状について説明された後,MG大学の学生2人による模擬授業に移りました。模擬授業のフィードバックの後,指導言に関係するNVC(Non-Verbal Communication)の大切さなどを説明されていました。学生の模擬授業を取り入れることにより,UG先生が普段からMG大学の講義でどのような実践しておられることが分かりました。私は教員になるわけではありませんが,このような手法をいつか使って,私のプレゼンテーションを聴いておられる方々,あるいは自分の周りの方々に何らかのきっかけを与えていこうと考えた次第です。

2つの発表が終了し,3つの発表に関してそれぞれの発表を聴いた代表者が概要をまとめた後、C先生が閉会の挨拶をされました。その挨拶で印象に残ったのが,life-long learnerという語でした。C先生は「毎日が勉強」ということを訴え,ネイティブスピーカーの自分でさえも勉強し続けているということを述べられました。私も日々,C先生,そしてUG先生の様に,様々なことにアンテナを張り続け,卒業するまでに悔いの無い様に過ごし,社会で求められる英語力に一歩でも近づけるよう努力していきます。
最後になりましたが,この日のために時間を割いて下さったUG先生,明治学院大学の皆様には感謝いたします。(Kawada)