常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

till the cows come home

今回は映画「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」から取り上げます。本作品は「インディ・ジョーンズ」シリーズの4作目にあたり,水晶で出来ている謎に包まれた頭蓋骨,クリスタル・スカルが重要なアイテムとされています。今回表現を取り上げる場面は,インディ・ジョーンズと,マット・ウィリアムズがレストランで話しているところです。

Dr. Henry “Indiana” Jones: The Ox and I were obsessed with the Mitchell-Hedges skull in college. How do you know about it?
Mutt: Are you kidding? It’s all he talked about. He’d talk about that thing till the cows come home. What’s it? It’s like an idol?
Dr. Henry “Indiana” Jones: Deity carving. Mesoamerican. There are a number of crystal skulls in the world. I saw one in the British Museum. Interesting craftsmanship, but that’s about it.

この会話から取り上げるのは“till the cows come home”です。「牛が帰ってくるまで」というような訳になるのではないかと考えましたが,「≪略式≫いつまでも≪ウシは放っておけばいつまでも小屋に戻らないことから≫You can wait till the ~s come home.いつまででも待つがいいさ≪待ってもむだという含み≫」(『ジーニアス英和辞典』, p. 459),“for a very long time, or for ever”(LDOCE, p. 363)という意味を持ちます。吹き替えでは「耳にたこが出来るほど」と訳されていました。牛を使った表現は初めて知ったので,興味深いと思いました。(Green)