常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

be armed to the teeth 復習 かぶり

アフリカ西部マリの首都バマコで高級ホテル「ラディソンブル」が武装集団に襲撃されるという事件がありました。今まで21人死亡と7人の負傷が出ているということです。

The gunmen barreled past the hotel’s light security, using fake diplomatic license plates to confuse guards, and then burst into the lobby with their guns blazing.

“They started firing everywhere,” said a receptionist at the hotel who spoke on the condition of anonymity for fear of reprisals. “They were shouting, ‘Allahu akbar,’ ” meaning God is great. “They cut someone’s throat, a white man.”

“I hid in my office,” he said. “I saw four of them, armed to the teeth.”

http://mobile.nytimes.com/2015/11/21/world/africa/mali-hotel-attack-radisson.html?emc=edit_na_20151120&nlid=73334187&ref=cta&referer=

気になったのは"be armed to the teeth"という表現です。ジーニアス英和辞典(大修館書店)』では「完全に武装している」とありました。LDOCEでも"carrying a lot of weapons"定義がありました。
なぜto the teethという表現になっているのか調べてみると幾つかの説がありました。1つは17世紀頃、海賊が両手に銃を持ち、武器を増やそうとさらに歯にナイフまでくわえていたというところからきているそうです。もう1つは騎士が口のあたりから足の先までを覆うような鎧に身を包んでいたことからこのような表現ができたという説もあるということがわかりました。

一般的に使われるようになったのは18世紀からで、現在では例をあげると女性が合コンやパーティーなどに行く際に、気合いを入れて化粧などすきなくばっちり決めていくようなことを表す表現としても使われているそうです。(lua)