常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

日本英文学会 感想

本日、日本英文学会に参加させていただき、「音読の功罪と音読教材としての文学テクスト」というテーマで三人の先生方のお話しを聞くことができました。
このような学会に参加したのは初めてで、いろいろと刺激を受けました。今回は学ぶ側として自分の現状をふまえつつ感じた事を述べていきたいと思います。
音読の功罪で、音読の悪い例が意味も分からず、いい加減な発音で読んでいるとありましたが、自分にこの悪い例が当てはまるときがあると思いました。今までに意味をうまくとらえることのできないまま読んでいることがあり、復習をしますが、意味を理解するだけに終わっていました。その後の音読までが大切な勉強であるということを実感しました。
次に私が大学で学んだことのあるもの、または現在学んでいるもので、ジェーン・オースティンなどの文学作品や、CNNのニューススクリプトという教材がありますが、これらは母語話者の文法や教養を得ることのできるものだということがわかりました。こういったものを学ぶ大切さを今回実感しました。そしてこれらを音読することによって、4技能の繋がりをつくっているということもわかりました。お話を聞いて、大学の授業では大人数のクラスになると音読をするというのは厳しいですし、1人1人の発音をチェックするというのは難しいので、生徒が音読の重要性を理解して、各自練習をしなければならないと感じました。確かに、受けている授業がすべてそういうわけではなく、それぞれのゼミや、少人数のレベル別に分かれたクラスで、音読を行う授業もあると思います。しかしそれだけでは足りないとはわかっているので、自分で音読練習をしていると、モデルの読み方が収録されたCDを聞きながらでも自分が正しい発音を行っているのかと疑問に思い、直してもらいたいとよく感じます。ただ自分自身まだ音読の量が足りないですし、自分の声を録音して聞き比べてみるなどやれることはまだまだたくさんあるので、やらなければいけないと思いました。今回参加したことで、改めて自分の足りないものに気づくきっかけとなったと思います。学んだことを無駄にせず、これからの勉強に生かしていきたいと思います。
最後になりますが、このような機会を与えて下さったUG先生、ご講演された先生方、その他、会の運営に携わっている方々に感謝申し上げます。(lua