常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

赤阪大使講演 感想

以前よりblogでも紹介されていた赤阪清隆元大使による講演会が行われました。経歴をみても普通ではお目にかかれない方だったので講演はとても楽しみでした。お忙しい中、私たちのためにお時間を割いていただきありがとうございました。UG先生をはじめ、今回の講演会を開催するにあたりご尽力していただいた文学部・英語英米文学科にも心から感謝申し上げます。

講演はグローバル事業で活躍する人材に求められる大きなスキルである「柔軟に対応する姿勢」、「チャレンジ精神」、「コミュニケーション能力」の3つを軸に展開されていきました。その中で、赤阪さんのこれまでの仕事場もいくつか紹介していただきました。最も印象的だったものは、最初にお仕事をされたWTOとWHO本部の屋上から見える景色です。レマン湖モンブランを一望できる素晴らしい環境がそこにはありました。そこでピクニックをされたり、時にはお昼休みにスキーを楽しまれたそうです。

グローバルで活躍するにおいて欠かせない語学についてです。赤坂先生の学生時代は今のような環境が整っていなかったため、語学を勉強する際にはラジオにしがみつくように聞いたり、外国人を見つけては「May I help you?」と話しかけ、観光名所の案内をかってでいたそうです。独りで勉強するだけでなく仲間とコミュニケーションをとって学習することの大切さを改めて感じました。

講演の本題であるグローバルについての内容は勿論ですが、一番印象に残ったものは後半で仰っていた「挫折や失敗をたくさん繰り返せ」ということです。そうすれば、「それを振り返ってみると、なぜ今の自分があるかわかる」と最後にまとめられていました。これは、以前講演をしていただいた俳優の尾崎さんも仰っていたことを思い出しました。(http://d.hatena.ne.jp/A30/20141223/1419286074)赤阪先生は大学時代に海外で活躍できる仕事に就こうと決断されたそうです。世界の第一線で活躍されてきた赤阪先生ですが、学生時代は人前に出ると顔が真っ赤になってしまうほど内向的な性格だったと自身を振り返られていました。しかし、イギリスへの留学で多くの人々とコミュニケーションを図るうちに徐々に変わっていったそうです。できないことを克服するのは努力の積み重ね次第であり、チャンスをものにするかは自分の意思次第だというとても大切なことを講演を通して教えていただきました。(Chris)