常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

I’m Switzerland.

映画「トワイライト・サーガ エクリプス」からです。
ある日、エドワードが所属する人間を狩らない吸血鬼族とは別の、new bornと呼ばれる新しい吸血鬼族が誕生します。彼らの狙いが人間であるベラだと知ったエドワードとジェイコブは、協力してベラを守ることにしますが、三角関係という環境が邪魔してしまいます。

Jaycob: Whoever, it was, he left his stink behind.
It’ll be hard to miss when we cross it again.
We’ll handle it from here.
Edward: We don’t need you to handle anything. Or anyone.
Jaycob: I could care less what you need.
Edward: All right, we’re done here.
Jaycob: No, you’re done here.
Bella: Stop! I’m tired of this.
From now on, I’m Switzerland, okay?

“I’m Switzerland.”という表現を取り上げます。手持ちの辞書には国名のスイスという意味しか載っていませんでした。しかし、スイスという意味の他に「中立◆スイスが永世中立国なので」という意味があるようです。『英辞郎 on the WEB』永世中立国広辞苑で調べてみると、「国際法上、他の諸国家間の戦争に関係しない義務を負い、かつ、その独立と領土の保全とが他の諸国家によって保障されている状態」とありました。今回のシーンでは、ジェイコブ、エドワード共にベラを愛しており、大事な人の命が狙われているとあれば気が気ではありません。それにプラスして、自分こそがベラの1番になりたいという想いなど、様々な感情が入り混じって取り乱してしまいます。このようなことが過去に何度もあり、ベラが「いい加減にして」と割って入る形となっています。つまり、ベラが間に入り2人の言い争いを止めさせたことになるのですが、実際の字幕では「ケンカはやめて」となっていました。(Starlight)