常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Trying for history

今朝、UG先生にThe Japan Timesの見出しにあった表現を教えて頂きました。今回は、その表現を取り上げさせて頂きます。

それは、“Trying for history”です。これは、イギリスで開催されているラグビーW杯で日本代表が南アフリカに歴史的勝利を挙げた際に撮られた写真の上にありました。try for は「何かを達成しようと試みる」という意味ですので,「歴史に挑戦する」となります。今まで成し遂げられなかった初の決勝トーナメント進出が歴史の一つに刻み込まれるかもしれないというニュアンスが含まれていると思います。

        

同時にこの文脈の場合、“try”はラグビー用語の「トライする」が掛けてあります。トライとは、得点を取る方法のひとつで、敵地のインゴールと呼ばれるスペースに、ボールをタッチさせることで得点が入ります。
また、偶然にも、昨日の「日経新聞」一面の左上に「歴史を変えたトライ」と見出しがありました。それだけこの勝利の凄さとラグビーの歴史を変えたことが分かります。(Nao)