常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

crackers

映画『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』からです。
ウォレスの健康を心配し、食事には野菜ばかりを用意するグルミットに隠れて、チーズを食べようとしたウォレス。グルミットがチーズの保管場所に仕掛けた罠にまんまと引っかかってしまい、グルミットと話す場面から取り上げます(グルミットは犬のため言葉を話さないので、この場面の台詞は全てウォレスが話しています)。

Caught red-handed, eh, lad?
I’m sorry, Gromit. I know you’re doing this for my own good, but the fact is I’m just crackers about cheese.
Look, if I must change me ways, at least let me do it my way. With technology. It’s time we tried my latest invention, the Mind Manipulation-omatic.

今回気になったのは“I’m just crackers about cheese.”という文です。“crackers”を調べてみると、「〔…に〕夢中になった〔about, over〕」(『ジーニアス英和辞典第四版』大修館書店)、“crazy”(LDOCE)とありました。ただ好きなだけではなく、虜になってしまっているというような意味があるのではないでしょうか。ちなみに吹き替えでは、「僕はチーズにとろけちゃってるんだよ。」となっていました。“crackers”と最後にSが付いていますが、複数形であると誤解してしまわないように注意したいと思います。(Green)