常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

UCL SCEP #5 総括

5日目の音声学サマープログラムについて紹介します。
スケジュールは9日目まで同じなので、ここから省略します。

全体講義のLectureAでは、三重母音のsmoothingという現象について学びました。Smoothingとはfire/ɑɪə/, flower/ɑʊə/などの発音が普通の話し言葉の中で二重母音や単母音に近い発音なる場合が多く、fire/aɪə/→/aə/→/aː/, flower/aʊə/→/aə/→/aː/のように発音されている現象のことです。

少人数クラスのPracticalの授業では/i/の復習でThree teas, please? Gene, Steve and me. Will his pig dig a pit? を早く正確に言う練習や、/s/と/ʃ/の復習をしました。/ʃ/は円唇の形を特に意識して言うようになりました。

再び、全体講義のLectureBでは音調核(nucleus)の前の頭部(head)とその前の前頭部(pre-head)のトーンについて学びました。Headにはhigh headという高い音がnucleusまで続くトーン、low headという低い音でnucleusまで続くトーン、rising headという音がnucleusまで高くなっていくトーン、falling headという音がnucleusまで低くなっていくトーンがあることがわかりました。またpre-headはhighかlowの2つがあることがわかりました。

Practical の授業で、headのトーンでさらにstepping tone, climbing tone, sliding toneを教わりました。Rising headやfalling headとの違いは、言葉では難しいので、音で表すとrising head はnucleusまでドレミファソラと上がっていき、falling toneはドシラソファミとnucleusまで下がっていきます。これらと比べ、stepping toneはドドド、シシシ、ラララと段階的に音が下がっていくトーンでclimbing toneはドレミ、ドレミ、ドレミと上がっていくトーンで, sliding toneはドシラ、ドシラ、ドシラと下がっていくトーンでいろいろなトーンを学び、練習しました。

そして最後のEar-trainingでは先生が言う/s/,/ʃ/,/tʃ/,/dʒ/,/z/の発音の単語を聞いて、発音記号で単語を書く練習をしました。30問ほど行い、全部聞き取ることができましたが、すべて一度で聞き取れたというわけではなかったので、できるようにしたいと思いました。(lua)