常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

UCL SCEP 総括 #3

三日目のスケジュールです。
9:00 Lecture3A
9:55 Practical
11:15 Lecture3B
12:10 Practical
14:00 Ear-training
Lecture3Aでは母音の音質について学びました。音質とは、そのある音が一定の周波数を持つことで他の音と区別している響きのことで、例えば赤、オレンジ、黄と三色の色がそれぞれ段階性で違う色になっているように、[i] [e] [a]も段階性があるということでした。この段階性は母音にはありますが、子音はない特徴であることがわかりました。英語の母音図を見ながら舌の位置を確認しました。

続くPracticalでは二日目のEar-trainingでも行った/iː/と/ɪ/の練習を行いました。ここで下記のように/iː/と/ɪ/の単語を交互に発音して、母音の長さはもちろん、音質の違いについても認識できるよう何度も繰り返して練習しました。
/iː/   /ɪ/
meal mill
sleep slip
deed did
leave live

Lecture3Bでは、TonicityとNucleusについて学びました。
IPと呼ばれるIntonational Phraseにはprehead, head, nucleus, tailがあり、これらがどの位置にあるか確認をし、Nucleusの位置をどこにつけるのか詳しい説明がありました。基本的には一つの文の中で最後にストレスのある音節がNucleusになります。新しい情報の文章であれば最後の意味のある言葉(content word)につきますが、すでに提示された古い情報であれば、content wordの前に先行している言葉につきます。
Ex. 新しい情報の場合:Sorry, what’s all that about early starts‖
    古い情報の場合:I was saying I don’t like early starts‖
簡単になってしまいましたが、このようにルールがあることがわかりました。

次のPracticalの授業ではハリーポッターの「賢者の石」に出てくる、ある場面を見て、NucleusやToneを考える勉強をしました。
https://www.youtube.com/watch?v=nAQBzjE-kvI
授業でやりきらない分は宿題となり、you tubeで何度も聞き返してToneがどうなっているのか調べました。最初は難しく、授業中でも何度も間違えましたが、だんだん間違えなくなったので、コツが掴めてきたような気がしました。

この日のEar-trainingは/ɔ:/と/əʊ/の違いを聞きました。/əʊ/はイギリス英語でアメリカ英語では/oʊ/で二重母音の第一要素です。イギリス英語はschwaを第一要素として使っているので違いがあります。/ɔ:/は口の形は「あ」の形から口を開けたまま唇を丸める形に動かし、「オー」と音を出します。舌の位置は低くなっています。/əʊ/はschwaの後、唇を前に突き出す。日本語にはない口の使い方なので筋肉をしっかり使ってと仰っていました。授業の中で先生がstrawberryの発音をしたとき、イギリス発音では/strˈɔːb(ə)ri/と発音していて、また一つ発見がありました。

                     

P.S. 私が滞在していた寮のCollege Hallの朝食です。紹介したいものが初日に食べただけなので、初日の写真をあげます。バイキング式で、とても大きなマッシュルーム、ホールトマト、ベーコン、ビーンズ、スクランブルエッグ、ソーセージ、魚のフライなど色々あり、これらは店員さんにお皿に取ってもらい、パンやフルーツ、ヨーグルトなどは自由に自分で取ります。写真にもあるハンバーグのような形の丸い平らなものはブラックプディングという豚や牛の血を混ぜたソーセージで、一口食べて、血のような味に慣れず、残しました。ソーセージも日本のものとは違い、パリッとした感じはなく、口に合いませんでした。パンとフルーツ、ヨーグルトはおいしくいただきました。(lua