常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

UCL SCEP 総括#2

8月18日火曜日の二日目のスケジュールです。
9:00 Lecture2A
9:55 Practical
11:15 Lecture2B
12:10 Practical
14:00 Ear-training

Lecture2Aでは、音素について学び、その中でも異音についての内容に興味を持ちました。例として、同じ/l/でも3つの音に分かれ、一つ目はlight やlayのように母音の前につく/l/ははっきりと発音されるもの。二つ目にfeel やmilkのような子音の前やlで終わるときは軟口蓋で発音されるもの。最後にplayやclewのような/p/か/k/に続くストレスのあるlは無性音または摩擦音で発音されるものであるというものです。

その後のPracticalの授業では/r/と/l/の発音の練習をしました。/l/は舌を上の歯の裏側につけて息を吸ったときに舌の横が冷たい空気を感じることができればよく、/r/は口が「う」の形で、舌は上の歯の裏側にはつけずに、息を吸って舌先が冷たく感じることができ、さらに舌の両横が上の奥歯についているようにと教わりました。1人1人発音をし、何度も練習しました。

Lecture2Bでは弱形とリズムを学びました。And、for、that、the、I’mなどいざ話そうとすると/ə/の発音ができていないことを実感しました。リズムについての話は例としてman, manner, manegerで単語が長くなっても/mæn/のストレスのある音節部分は短縮されるということで、きちんと実験結果が出ていました。

そしてPracticalの授業では、トーンについて学びました。日本人の学生が苦戦する部分であるだろうと見越してか、全体講義のLectureではまだ教わっていませんでしたが、先生から先取りで教わりました。Mid-level, high fall, low fall, low rise, high rise, fall-rise,rise-fallの7つのトーンを教わり、トーン記号にしたがって文章を読んでいく練習をしました。
High riseが私にとって難しく感じました。日本人は普段使っている音の声の範囲が狭いので広げるように練習しないといけないと先生は仰っていました。

二日目からEar-training が始まりました。先生はBA、 MA、PGCE、DIP TEFLをお持ちで音声学サマープログラムでは何年も指導されているという女性の方で、優しく丁寧に教えていただきました。

この日のEar trainingでは/ɪ/と/i:/の発音を勉強しました。

/i:/はどちらかというと日本語の「いー」に近く、舌の位置は前寄りの高めで唇の筋肉を緊張させて発音します。それに対して/ɪ/は舌の位置は/i:/の時よりも少し下に下がりと唇の筋肉を緩和させて発音します。

先生が発音する/ɪ/と/i:/を聞き、その聞き比べをしました。私にとってこの聞き分けは簡単でした。しかしある問題でスペインの首都であるMadridのボールドの部分を先生が発音された時、今までは日本語のマドリードの認識で/i:/だと思っていましたが、先生の発音は/ɪ/だったので、一度耳を疑いました。/ɪ/と/i:/は日本語では区別されにくいため、自分が思っている以上にこのような発音の違いがあることに気づかされました。(lua)