常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

lambast(e) 復習

ウォルト・ディズニー・ジャパンが8月9日「長崎原爆の日」に、公式ツイッターにて「なんでもない日おめでとう。」と日本語で投稿しました。この投稿に対し、インターネット上では批判の声が殺到しています。

問題の投稿には「不思議の国のアリス」のキャラクターであるアリスがケーキを持って、“a very merry unbirthday to you!”と書かれたイラストが添えられていました。同作品のなかでは誕生日以外の日をお祝いしますが、そのお祝いをよりによって「長崎原爆の日」にしてしまったことで、不適切だとして投稿を削除する騒動となりました。

As Nagasaki marked the 70th anniversary of its atomic bombing Sunday, some Japanese Internet users lambasted Disney, one of the largest American cultural establishments, for its alleged insensitivity to public sentiment here.

取り上げたいのは“lambast(-baste)”です。『ジーニアス英和辞典第4版』によると「…を(…のことで)(人前で)ひどくしかる、非難する、攻撃する」とあり、『Oxford 現代英英辞典』にも“to attack or criticize sb very severely, especially in public”と載っていました。

英辞郎on the web』には形容詞で俗語表現の「べろんべろんに酔っぱらった」という意味も載っていましたが、この記事は動詞の「激しく非難する、批判する」と言った意味です。

記事にもありますが、ディズニー側にはもちろん悪意はなかったとは思います。しかし日本の人々の反感を買ってしまうのは無理もないと思いました。(Ebina)

http://www.japantimes.co.jp/news/2015/08/09/national/ill-timed-disney-japan-tweet-stokes-anger-claims-insensitivity-nagasaki-anniversary/#.Vce-AFJKOnM