常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

emancipation 復習

ミスティ・コープランドさんという黒人のバレエダンサーで、アメリカン・バレエ・シアターソリストとして活躍している方がアメリカのバレエ史上初の黒人首席ダンサーとして選ばれたという記事を読みました。

記事には彼女の生い立ちが書かれています。貧しい家庭に育ち、バレエダンサーとしての体つきではありませんでしたが、持っていた才能と努力を重ねて、この地位を築くことができたということです。

Is there anything Misty Copeland can't do?

The ballerina, who made history when she was named the first African American principal ballerina at the American Ballet Theatre, will soon be making her Broadway debut in a musical revival of "On The Town," which follows the adventures of three sailors on 24-hour shore leave in New York City.

中略

In 1998, Copeland made headlines when she was just 15 and at the center of legal battle when she briefly filed emancipation from her mother to live with her dance instructor and continue with dance training. The case was eventually dropped and she continued to live with her family.

以下省略


今回取り上げる単語は“emancipation”です。『ジーニアス英和辞典第4版(大修館書店)』によると、「(様々な束縛からの)解放」という意味がありました。そして公民権運動とともに広がった「(奴隷)解放」という意味合いでも
押さえている人は多いと思います(キング, jr.牧師がおこなったあの演説 I have a dreamの中でも使われていますね)。

しかしここのemanciationは「親からの解放,自立」という意味で用いられています。母親が何度か離婚をしていて、そんな母親のいる家に帰りたくなかったということもあったようですが,15歳という若さで親元を離れてバレエで人一倍努力して,自立を果たしたことがわかります。何年かかっても諦めずに努力し続ける姿に刺激を受けました。(lua)

http://abcnews.go.com/US/misty-copeland-kid-raised-motel-room-principal-ballerina/story?id=32600429