常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

那覇通信

3週間の教育実習を、無事終えることができました。始まってすぐの頃は、教員の忙しさや生徒ともまだ打ち解けきれてなかったこともあり、不安に感じることもありましたが、いざ終えてみると流れるように過ぎ去っていった3週間はとても充実し、これまでの人生で最も濃い期間となりました。
実習生は私を含めて2人しかいませんでした。しかもその人は私の母校出身ではなかったので、実習初日に初めましてという形になりました。初日は校長先生や教頭先生のお話と、校内見学、今後の流れを確認する日となり、実質的には次の日の職員朝会の挨拶から私の実習がスタートしました。
まず初めの1週間は、先生方の授業を見学させて頂きました。私の学校は授業形態が少し特殊で、テストの成績をもとにクラスを2つに分ける少人数制の日と一斉授業の日がありました。また、電子黒板が導入されており、1回の授業で本文をペアで言えるようになったかの確認を前に来させてさせること、教科書のリスニング問題、ワークブックと必ず入れて欲しいことというの提示してくださったので、それらを踏まえて2週目から始まる教壇実習にむけて準備を始めました。

いよいよ2週目に入り、初めての教壇実習は課題が残るものでした。いざ現場で授業をしてみると、大学の模擬授業で見えなかったこと、感じなかったことが沢山出てきました。私は、中学生、しかも1年生ともなればとても元気があるものだと勝手に思い込んでいたのですが、クラスによってばらつきが大きいのだと知りました。やりやすいなと思うクラスもあれば、いまいち反応がないなと思うクラスもあり、毎度授業を行う毎に授業内容の工夫に追われました。

やっと少人数に慣れたかなと思ったら3週目からは一斉授業になり、少人数とは全く違う環境に振り出しに戻ったような感じがしました。40人を1人でまとめるのはとても大変で、どうしても全員に目が届きませんでした。得意なこと苦手な子で差が生じているのが目に見えて分かり、練習問題を解いている時の机間巡視では一変に沢山の子が先生と言うと、あたふたしてしまいました。

そういった課題を指導教官の先生と授業後のフィードバックで1つ1つ修正していき、場数を踏んでいくことで、気がついたら研究授業の日になっていました。

先生方のアドバイスをもとに考えたIs this〜?とIs that〜?のアクティビティーをメインにした授業内容は、生徒の反応もよく、今までの授業の中で1番いい授業になったと感じました。3週間で行った教壇実習の数は計13回で、とても勉強になりました。

話は変わりまして、生徒との話をしたいと思います。私がやっと、生徒も慣れてきたなと感じたのは実習が始まって4日目のことでした。それまではなんとなく距離があり会話もあまりなかったのですが、初日から給食、清掃の時間を共に過ごしたこともあって4日目からは生徒がよく話しかけてくれるようになりました。生徒と仲良くなれると、クラスに行くのが楽しくなり、少し気が楽になりました。頑張って生徒に話しかけていたのも無駄ではなかったのだと思えた瞬間でした。生徒との関わりで最も強く感じたのは、1人の生徒と仲良くなると、その友達、友達と横に繋がっていくことです。その和はクラスを超えて繋がるので、他クラスでの授業のやりやすさにも大きく影響します。

私は1学年しか担当ではなかったのですが、校内では他学年の生徒も話しかけてくれ、放課後に参加した部活動も他学年と関われる貴重な場となりました。2週目からは、男子生徒とも話をすることができるようになりました。実習中には、中体連という大きなイベントを挟み、その激励会の練習で休み時間、放課後など生徒と関わるきっかけが沢山あったので、とても助かりました。
この3週間は、先生方に助けられ、生徒に助けられ、決して自分だけの力では乗り越えることができなかったと思います。今回の実習で学んだことを、しっかりと今後に繋げていきます。(Starlight)