常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

be tickled pink

今回は、昨日のゼミで学んだ表現を取り上げさせていただきます。

國弘正雄氏に関する記事の中に、次のような1文がありました。
“I was tickled pink to have successfully made myself understood in English,”said Kunihiro, recalling his first encounter with a native English speaker.
(Asahi Weekly, April 24, 2005より)

今回気になったのは、“be tickled pink”という表現です。“tickle”には「(体を)くすぐる、刺激する」という意味ですが、そこから転じて「(事が)〔人〕を喜ばす、満足させる」と使われるようになりました(ジーニアス英和辞典G4 大修館書店)。さらに、ここに“pink”が付くことによって「(興奮などによって)頬や耳を赤らめながら」となり、そのときの心情を強意する役割があります。そのため、今回の記事では「英語でうまく自分の意思を通じさせることができ、天まで昇る気持ちだった。」となるでしょうか。自分の英語がネイティブに通じたよろこびを一生,大切にされていた方だったということがよくわかりました。(ninetails)