常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

babble

スクラブル専用辞書に新たな見出し語が加わります。

Scrabble babble as game's dictionary is updated to include lolz, shizzle, emoji, sexting and hashtag

It's a Z letter day for Scrabble players – now that makers have added 6,500 new words.
Britain’s most popular board game has been updated for the first time in four years to reflect the new world order of language used in Twitter, texts and rap music.

http://www.mirror.co.uk/news/uk-news/scrabble-babble-games-dictionary-updated-5730932

babbleは過去にも取り上げられております。辞書的な意味は「〈小児が〉意味もないことを言う」(『G5』大修館書店)(--“to speak quickly in a way that is difficult to understand or sounds silly” LDOCE5)という意味です。応用言語学で言うところの「喃語を発する」という意味にもなります。「喃語」とは、「生後7か月くらいから数か月間乳児が発する、多音節で子音要素を伴うバーバー、バブバブといった発声」(『改訂版 英語教育用語辞典』大修館書店)のことです。その項には続きがあり、「この発声が出る時期を喃語期(babbling stage)という。(中略)喃語期を経て、乳児の言語習得は一誤期(one word stage)へと発達していく」とあります。

この場合は比喩で、「スクラブル専用辞書が、(大人でも分からないような)新しい語を取りこむようになった」ということでしょうか。(Kawada)