常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Rainbow Nation

南アフリカで移民や外国人労働者を標的にした襲撃が相次いだ問題で、300人以上が逮捕されたニュースから取り上げます。

Anti-immigrant attacks kill 5 in Rainbow Nation

http://edition.cnn.com/2015/04/20/africa/south-africa-anti-foreigner-attacks/index.html

今回気になったのは、"Rainbow Nation"という表現です。『ジーニアス英和辞典G4 大修館書店』を調べてみると、「虹の国家《(1)南アフリカ共和国の愛称;多くの人種・文化から成ることから (2)多文化国家》」と載っていました。アパルトヘイト(人種隔離政策)の撤廃に大きな影響を及ぼしたネルソン・マンデラ元大統領がもともと自身の演説の中でこの言葉を使い、肌の色や人種・文化の違いを超えた南アフリカ共和国の融合と平和への願い・思いがこの表現には込められています。

また同辞書で"rainbow"を調べてみても、「虹」の他にも「多種多様なもの」という意味もあり、「交わりあっている、手と手を取り合っている」といったイメージを思い浮かべました。(ninetails)

rainbow
http://d.hatena.ne.jp/A30/touch/20110514/1305383417