blood and guts
先生がよく引用されるNYTのNew York Todayという短信コラム記事を読んでいますと,"If blood and guts are not your morning cup of tea"という言い回しに出会い,調べてみました。
New York Today: Stuffed
Good morning on this moist Friday.
If blood and guts are not your morning cup of tea, perhaps you’d best move on.
blood and gutsはそれぞれ,「血」と「内蔵」ですが,そこからひとまとまりのフレーズとして「流血ものの、暴力ものの、戦争ものの、凶暴な、どぎつい」などの意味が発展してきました。
でもこれでは文脈には合いません。if節のあとには,morning cup of tea(おなじみのone's cup of teaに,morningが付き,「お好みの朝食」のこと)が来ていますので,流血的な意味合いではないですね。手持ちの辞書にはぴたっりの(語義)解説はありませんでしたが,高校時代にバンクーバーに住んでいたときに,blood and guts potatoesやkidney pieを食べたことがありましたので,これは血や内臓からの比喩で,「油っぽい朝食」,すなわち「胃に重たい」(breakfast that sits heavy in one's stomach)という意味合いで使われているのではないかと見当をつけました。ちなみにこう解釈すると,副題のstuffed(お腹いっぱい)ともつながります。Kawada先輩,いかがでしょうか。(lua)