常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Fido 回答

ポチKAwadaさん、指名ありがとうございます。

ジーニアス英和辞典第4版(大修館書店)』によると、”Fido”とは「ファイドー《犬によくある名前》」だそうです。インターネットで調べてみるとどうやらFidoは実在した有名な犬らしく、そこにはある物語がありました。

1991年、イタリアで拾われたその犬はラテン語で「忠実」を意味する”fidus”からFidoと名付けられました。仕事に出かける主人カルロさんをバス停まで送り迎えすることがFidoの日課でした。しかし1993年、当時は第二次世界大戦の真っ只中で、カルロさんは仕事場で空襲に見舞われ、命を落としてしまうのです。主人が亡くなったことなど知る由もないFidoは来る日も来る日もカルロさんを探し続け、バス停と家を往復しました。その日数はなんと14年間、5000日以上にも及んだということです。主人の帰りを待ち続けたこのFidoの物語は雑誌や新聞に取り上げられ、人々の関心を集めたのだそうです。

まさに日本でいう「忠犬ハチ公」です。ここから犬を表す代名詞としてFidoが使われるということがわかりました。(bookmark)

http://d.hatena.ne.jp/A30/20150417/1429264340