常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

ranunculusなど 回答

Astroriver先輩、ご指名ありがとうございます。
日本のバレンタインデーはチョコのイメージが強いですが、海外では花を贈ることも多いようです。タイムズスクエアのとあるビルのロビーに16,000もの生花が吊るされており、3月までずっとそのままにするそうです。
記事にはそこに飾られている花の名称が書いてあります。「ジーニアス英和辞典第4版(大修館書店)」で調べてみました。ranunculusは「ラナンキュラス」としか載っていなかったのでネットで調べると、「キンポウゲ属」のことを指すことが分かりました。peonyは「シャクヤク、ボタン」のことで、delphiniumは「デルフィニウム、ヒエンソウ」、 thistleは「アザミ(の花)」とのことでした。
そもそもどうしてすぐに枯れてしまう花を愛の象徴として人に贈るのか。それは変わりゆく花を見ることや、新鮮さの先にあるものを見るためだと記事には書いてあります。愛も同じだそうです。深いですね。だからこそそのビルの花々は3月まで飾ったままにしておくのだそうです。
さらに、”langage des fleur”「花言葉」を調べてみると、なぜそれらの花を選んだのかが分かりました。まずキンポウゲの花言葉は「中傷」、ボタンは「恥、羞恥」、ヒエンソウは「気まぐれ、移り気」、アザミは「独立、権威」、そして記事に出てくるアジサイ花言葉は「非情」でした。もちろん悪い意味だけではない花もありますが、どれも愛とはかけ離れた言葉ばかりです。こういった花言葉を持つ花々ゆえ、その変化を見ることに意味があるのだと思います。
http://d.hatena.ne.jp/A30/20150214/1423916806