常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

binge on 回答

Astroriver先輩、ご指名ありがとうございます。

モニカ・セレシュ選手といえば、1990年代前半にまだ10代という若さで大活躍し、17歳の時、史上最年少で世界ランク一位の座についた女子テニスプレーヤーです。しかし1993年、彼女に悲劇が襲いました。ドイツで行われた大会の試合中、暴漢に背中を刺され2年以上テニスから遠ざかることになってしまいました。記事では、事件後テニスに復帰したもののストレスにより拒食症になったと告白したことが取り上げられています。

“binge on”は「〔…を〕飲み〔食べ〕すぎる」(ジーニアス英和辞典第4版(大修館書店))という意味があります。LDOCEにも”to do too much of something, such as eating or drinking, in a short period of time”と定義されています。”binge”は口語で「どんちゃん騒ぎ、飲み騒ぎ」という意味でも使われ、”go on a binge”「どんちゃん騒ぎをする、暴飲する」のように使われます。

2つ目の”binge eating”ですが、これは「(過食症による)過食」(ジーニアス英和辞典第4版(大修館書店))という意味があります。同じように、”binge drinking” “binge drinker”「飲みすぎる人」、記事では”binge eater”という使い方もされていました。eatの場合、ただの大食いではなく、過食症など病気による食べすぎという意味が含まれてくるので気をつけなければいけないと思いました。(bookmark)

http://d.hatena.ne.jp/A30/20150204/1423007118