常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

revanchism

UG先生ご指名ありがとうございます。"revanchism"を。『Wisdom第三版(三省堂)』で調べると「報復主義,失地奪回政策(主義)」などという意味がありました。失地とは「敵に奪われた土地」という意味です(http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/98591/m0u/)。この記事(オピニオン】クリミア情勢の教訓―試される米国の事なかれ主義)ではロシアと中国が対比されております。どちらの国も他国の領土に侵攻して自国を拡大しようとしております。中国が南アジア諸島の領有権を主張したことに対してアメリカの反応が少なかったことをロシアは見逃していなかったということも書かれております。
 しかし今回の記事では中国とロシアを以下のように対比して,政策の違いを挙げております。
中国              ロシア
市場経済の整備         市場経済の回避
政界腐敗の改善         政界腐敗の放置,経済の失速
南アジアとの関係強化      
隣国との経済協力
 筆者によると,プーチンの理念に,勝者は全てを持ち,敗者は全てを失う"law of jungle"「弱肉強食」という考えがあると書かれておりました。欧米に対して強固な態度に出るのは,上述した米国の事なかれ主義的な政策と,プーチンの理念がもとになっているのではないかと考えました。(Ume)

http://edition.cnn.com/2014/04/12/opinion/ukraine-putin-niblett/index.html?iid=article_sidebar

【オピニオン】クリミア情勢の教訓―試される米国の事なかれ主義 - WSJ