常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

ゼミで学んだこと #10

 先生のゼミナールで得たものは、とても大きいです。得たものは大きいうえに無限にあります。その中でも特に、4つの大きな収穫について述べさせていただきたいと思います。


 一つ目は、自分がいかに無知であるかということです。「無知の知」という言葉がありますが、私はその通りだと思います。


先生のゼミを受けていて、自分がいかに物事を知らないかということを痛感しました。英語に限ったことではありません。社会のことや、一人の人間としての生き方、職業の捉え方、勉強をする目的(先生は、国のためにされていらっしゃいます)、日本について、……。毎回の授業が、知らないことだらけでした。そこに、知っていたつもりだった自分や、浅学なことへの恥じを感じました。プライドも何もありませんでした。


「知らない」ことを知れたこと、身をもって痛感できたことは、私にとってとてもプラスになりました。英語をこのように学べるようにしてくださった先人の苦労を少しでも感じながら、謙虚に学んでいきたいと思います。


二つ目は、勉強方法です。英語に限らず、何事もこつこつと着実に勉強するのが一番だと言うことを知りました。私はこれまで(今もそうかもしれませんが)、英語力が向上する楽な勉強法を求めていました。地道に学習していくことから逃げていました。効率が悪いとまで思っていました。


しかし、先生のお陰で、「勤勉」の大切さを知りました。何事もそうだと思いますが、「真面目にこつこつ」が、実力がつく唯一の方法だと知りました。まだ体感できたわけではなく、言及するのが心苦しいのも事実です。しかし、紙辞書の良さや英語の美しさ、概念は、真面目にこつこつ学習してこそ、「発見」でき、身につくのではないかと思います。


また、私たちが、こうやって英語を学習できるような環境にいること自体に、甘えてはいけないと思います。先人先輩方は、国のため、私たちのため、自分以外のために学問に努めてくれました。人生の多くの時間を費やしてくれました。そのことを少しでも考えると、どれだけ自分が甘えているかわかります。申し訳ない気持ちになります。
少しずつ、紙辞書などできることから始め、続けていきたいです。


三つ目は、仲間です。私は、先生のゼミに入るまでは、他のゼミで1年学んでいました。音声学の先生のゼミナールです。ですからブラウン先生とも面識がなく、ゼミ生の皆ともほとんど話したことがありませんでした。しかし、今では学び合える仲間となりました。また、ゼミが大学での一つの大きな居場所となりました。


 「教員になる」という一つの目標の下、学び合える環境を先生がつくってくださったからだと思います。教員採用試験の時にも、同じ気持ちを共有する仲間の存在が、とても大きな支えとなりました。


また、専修大学の先生のゼミ生の皆さんも、将来の志望は違えど、ひたむきな姿勢にとても刺激を受けました。自分よりも志が高く、「追いつきたい」と思いました。とてもありがたい出会いでした。今後とも、このような貴重な仲間の存在を、お互いに大切にしていきたいです。


 四つ目は、教師としての責任の重大さを教えていただきました。「なんとなく教師」という考えだった私は、先生の話に、胸がチクリとしました。教師として、英語教師としての責任は重大です。数えきれない人数の、後に日本の未来を築く人々に影響を与えます。生半可な気持ちで、生半可な勉強そしている私は、今のままでは、生徒に悪影響を与えてしまいます。


 発音、語彙、リスニング、社会情勢、歴史、……。英語に関する私の課題は言葉の通り「山積み」です。田邉先生のように、「国のため、国が永続するため」を念頭に置いて、自己の英語学習に取り組んでいきたいです。一つ一つでも、できることから続けていきたいと思います。教員生活が始まっても、学会などに参加させていただきたいと思っています。


 先生から学んだこと、得たものは、本当に大きいです。いま、ゼミが終わって心の底から寂しさや不安でいっぱいです。

 いつまでも、英語教師としての「道」を求めていきたいと思います。本当に、有難うございました。(Everlasting Paddy Filed)