常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

ゼミで学んだこと #11

私は、大学に入る前から教員になると決めてはいたものの、一・二年次では教職の授業を取るのみで、英語や教職教養の勉強など具体的なことは何も出来ていませんでした。その状態で三年になって、ゼミが始まってからすぐに自分の英語力の無さや教員になるという覚悟の足りなさなど様々なことに気が付きました。

私は語彙力があまり無く、またスピーキングに苦手意識がありました。これらを特に感じたのは、ゼミの初めのwarm-upでQuick responseを行ったときでした。そのときに、語彙力がなければ英語は出てこないし、自分が言いたいことも相手に伝わらないということを痛感しました。それから、改めて単語を勉強し始めて、たくさん覚えた単語帳やブログの単語が実際にreadingやlisteningのときに出てきてそれを理解できたときに、少しずつ語彙を自分のものに出来ているのだなと感じられるようになりました。また、紙の辞書を使う大切さも実感しました。今までは電子辞書で分からない単語だけを調べていましたが、紙の辞書で単語を調べることで単語の派生した形も一緒に覚えられるようになり、また、一度引いた単語に付箋を貼っておくことで、そのページを開く度に再確認し覚えられるようにもなりました。このようなことから紙の辞書を引くことが、語彙を増やすためにとても役に立っていると感じます。私も先生や先輩方のように辞書を潰せるぐらい活用していきたいです。

授業では先生から様々なお話を聞かせていただいて、英語の知識はもちろん、その背景知識や教育というものに対して本当に知らないことだらけなのだと感じさせられました。いつも興味深いお話ばかりでしたが、特に印象に残っているのはスピーキングの心得というお話です。そのお話は、日本語は、「物言わぬ、察し合いの文化」であるのに対して、英語は「物言う、言葉を尽くす文化」という内容で、確かに英語は文章の中で動作主が明確にされているが、日本語はそれが曖昧だと思いました。こういった視点を取り入れることで言語を学ぶことがより面白く感じられます。私も生徒に興味や関心を持ってもらえる話や授業ができるよう、様々な知識を身につけていきたいです。

他のゼミ生からもたくさんの刺激を受けることが出来ました。同じ目標を持つ人が集まる環境だったので、ゼミ生の頑張る姿を見ることや教員になるということに対して誰かと話をする機会を持て、自分も皆に負けず頑張ろうという意識が生まれました。

ゼミを通して自分の中で一番変わったと思うことは、物事の考え方です。以前は小さなことで悩んでネガティブになってしまい、嫌なことが重なると無気力にもなってしまっていました。しかし、先生がそれをやめなさいと言ってくださったこと、また、下を向いてばかりではいけないと言ってくださったことで、少しずつ前向きに考えられるようになりました。そのように指摘されることは何度もあったけれど、本当に自分の意識や考え方を変えればいけないと感じたのは初めてでした。先生の言葉はいつも私の心に響きます。

このゼミに入らなかったら、今頃焦って勉強をし出していたことと思います。しかし、この一年間で教員になるために具体的に何をしたらいいのか、またどんな心構えで居るべきなのかなどたくさんのことをお話していただけたことで、英語ともっと真剣に向き合わなければならないことを始め様々なことに気付かされました。お話していただいたたくさんの貴重なお話を受け止めるだけではなく、自分から積極的に動いて様々なことを吸収し、大好きな英語に対して自信を持てるようになりたいです。

一年間、本当にありがとうございました。これからも絶対に教員になるという気持ちを強く持って、努力を続けていきたいです。(Long Valley View)