常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

ゼミで学んだこと #9

まず、今年度ゼミの教授をやっていただいたUG先生に心から感謝申し上げます。大変お忙しい中であったと存じており、その中でもご教授いただけたことがとても嬉しく思いました。


今年度の4ゼミはいい意味で期待違いだったのではないかと思いますが、無事に教員採用試験に合格した者が多くおりました。同じゼミ生として嬉しく思っております。


元々、日本の英語科教員の育成や底上げを先生は目標とされていたと考えているのですが、その中で私のような"脱落者"にも気遣い、また社会に出た際の心構えや礼儀作法に至るまでお教えいただけたことに感謝しております。今でも教員になれる人、そしてこれから改めて教員を目指す人を近くで見ていると、教員を目指していた者として「先生になれるなんて羨ましい!」と思ってしまうものです。


先生は覚えていらっしゃるかわかりませんが、「君は教師に向いているねー。」と、言っていただけたことがありました。嬉しかった半面、正直私自身はあまり手ごたえがなかったのですが、プロ中のプロの先生の目に映った私の姿が教員に向いていたのだとすれば、とてももったいないことをしてしまったのかもしれません。また、母親からも「いつ辞めるかもわからないのだから、教員の免許くらい取れればよかったのにね。」と言われることが多いので、後悔していないと言えば少しばかりウソになってしまいます。


ただ、教員になる道を選ばなくてよかったなとハッキリ思えた瞬間もゼミ内にありました。それはとある日のウォームアップの時間で、先生が「給与明細」なる本を持ってこられ様々な職業の給与を教えてくださいました。最初は税理士など他の職種のもらえる金額を聞いてだいたい想定内ではありました。しかし、公立高校の教員「40歳、月給20万」と聞いて唖然としました。確かに保険や税金、貯蓄で天引きされて手元に残るのがこの額と考えればなるほどと思わないこともないのですが、私の両親や実際に一般企業に勤める方の話を聞いてもこれほどもらえない職業はないとのことで、ひどくガッカリしたことを覚えています。


もちろんお金がすべてではなく、また教員が全員その額しかもらえないわけではないと理解はしていますが、教育界を取り巻く環境は、私が納得いくようなものではないだろうとこの時思えました。しかし、過去に長い間憧れ続けた職業であり、ある意味“夢”を売り仕事が「教員」であると思います。そうした意味で教員になる同じゼミ生に敬意を持ち、応援し続けられればと思います。


先生に対して、たくさんの感謝したい思いがある中で最もそのように感じているのは、俗語を含めてディズニーランドやミッキーマウスについての知識をわけていただけたことです。株式会社ロッテの選考で英語の筆記試験があり、その中で「ディズニーランド、ミッキーマウスに見るアメリカ史(本当はどんな題名かわかりませんが)」というような長文読解問題がありました。最初にWalt Disneyという文字を見た時に、「むむッ!これはなんか得意そうだぞ。」と思ったのですが読み進めていくと、先生に教わったディズニーランド内のアトラクションの配置、そしてそれが表すディズニーの世界観が大きなヒントになるような文が続いていきました。その後もなんとなく読みやすい文が続き、「これは先生に救われたなー。」と心から思いました。この試験を突破したことで私の就職活動が大きく前進し、未来が開けたと言って過言ではありません。その後、アサヒ飲料とロッテの選考がゼミの時間と重なってしまい休ませていただいたことをゼミの度にいじられましたが、先生が私に対して優しくいてくださったからこそ選考に行くことができました。

心から感謝しております。(Lotte命)