常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

ゼミで学んだこと #7

私はこのゼミで多くの事を学ぶ事が出来ました。特に「教師」、「英語」については見方がかわったように思います。
ゼミに入るまで教師という職業を正直なところ少し軽く見ていた部分がありました。教師は次の時代を担う人間を育てるという意味で特殊なものです。一年間のゼミを通してそれを実感しました。教育する立場には本当にたくさんの事が求められてきます。生徒に物事を教えるのですからそれに関する知識が必要です。教科だけに留まってはいけません。ゼミでは何回か先生に時事や歴史的な事柄についての質問をされた時ほとんど答える事ができませんでした。いかに自分は世の中の事を知らないのか痛感しました。先生は時間のない中新聞を何社も読まれており常に新しい情報を取り入れられています。そういった日々の事が教える内容に大きく影響し生徒にとって刺激になるのであると思いました。何も知らない教師に何も魅力はないと思います。専門だけでなく広く様々な事を知る事は教師において必要不可欠であると思いました。
また模擬授業を何回かやらせて頂いて授業だけでも教師はとても大変な仕事であると感じました。このゼミで私は初めて模擬授業を行ったのですが、準備段階でどんな導入をすればよいか、何をどう教えればわかりやすいか、教材は何が良いか等悩みの種が多く難儀しました。生徒の事、相手の事を考え授業を作らなければ授業は円滑に進みません。小、中、高校と何気なく受けてきた授業にはそれぞれの先生の様々な考えの下で行われてきたのだとその時初めて気付かされました。実際に人の前で授業をしたときは緊張してほとんど想定したようにできなかったです。生徒はいつどんな事を言ってくるかわかりません。そんな時に教師の対応でその授業が生きるか死ぬかが決まってしまいます。模擬授業は大学生が相手なのであまり質問等は出ませんでしたがこれがもし本当の現場であったらどうなのか。その責任を感じずにはいられませんでした。模擬授業が終わった後の先生と他のゼミ生からのフィードバックで自分のたち振る舞いが第三者から見たらどのように見えるのか、生徒の視点からみるとどう見えるのか知る事が出来たのはとても良かったです。先生からは私たちが気付かないところや見落としがちなところのご指導をして頂いてとても刺激になりました。模擬授業はやればやるほど学んでいくことが多いのでこれから4年生になって積極的に取り組んでいきたいです。
 「英語」に対する取り組み、態度はこのゼミで学んだ大きなことの一つです。それまで私は英語は卒業するまでに何とかなるだろうと根拠のない考えを持って過ごしてきました。しかしゼミで出された先生の質問にほとんど答える事ができず自分の未熟さと浅はかさに気付きました。先生にはとにかく語彙力が大事とずっとして頂き特に語彙に関しては大事なことを多く学べたと思います。語彙は知っている範囲の広さ、深さ、変換する速さすべてを備えていなければ習得していると言えません。それは普段から課されていた単語テスト、紙の辞書を使う、また1人通訳やwarm upで行った様々なactivityから感じました。単語帳は2冊ほどやりましたが全然知らない単語がなくなるほどではありません。「逆上がり」の単語帳ではこの日本語はこのように英語で言うのかと発見が多くありました。また先生は紙の辞書を推奨しておられていますが当初は重いし何故なのかよくわかっていませんでした。今は単語を深く知るための必要不可欠なものとして認識しています。辞書をつぶすためにはまだまだ沢山の単語に出会わなければなりません。辞書で私の印象に残っているのは不利益の前置詞on です。辞書で意味をひいてみなさいと言われ、その意味を見つけた時は何とも言えない感動がありました。このような発見と感動が英語を学んでいく楽しさであり生徒に伝えなければならない事だと思いました。
語彙をはじめ英語はReading, Listening等様々な分野がありますが自分を学ぶ環境に置く事が近道であると思います。夏の合宿ではPushed Outputと先生は紹介されていました。英語を使わなければならない環境に自分を置けば様々な刺激を受ける事が出来ます。つまり自分に負荷をかける事をしなければ英語は身につきません。今までただなんとなくの英語学習でしっかりとした英語力とは程遠いものでした。自分に負荷をかけて本気で英語を学ぶという事がいかなることかこの一年でわかった気がします。まだまだ発展途上ですがこのゼミで感じ、考え、学んだ事をこれからの生活に役立てていきたいです。一年間のご教授ありがとうございました。(Old River)