常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

教育実習報告#11

教育実習を終えて

9月9日から9月30日までの3週間、母校である私立高校で教育実習をさせて頂きました。英語科の1年生の総合英語を6コマ、理数科と普通科の基礎クラスの英語表現それぞれ2コマ、4コマの計12コマ分の授業を行いました。教科書は三省堂の 「Crown I」で、授業内容はLesson5と6でした。英語表現では「Vision Quest」を用い不定詞と受動態の授業をしました。

1 授業実習
授業実習はなかなか思い通りの授業ができず、多くの反省点があります。まず、私は初めての授業実習でかなり緊張してしまい、授業以前に教壇に立ち、話すという所からのスタートでした。大きく声を出す、机間巡視をする、板書を丁寧に行うという事から意識しました。段々と慣れてくるにつれ、また新たな課題が出来ました。生徒からの自発的な発言が乏しく、また指名しても答えてくれないという状況で途方に暮れてしまった事を記憶しています。そんなとき、私の担任でもあった指導教員の先生に、ヒントの出し方や褒め方の指摘をして頂きました。私は最後まで出来たり出来なかったりという具合でしたが、この二つのポイントを押さえることで、生徒が答えやすい環境ができるということを実感しました。もう一つの課題としては、スピード感です。どうしても文法事項の解説が長くなってしまったり、生徒に答えてもらおうと言うことに執着してしまい、時間通りに終わらない事が多かったです。重要な部分は丁寧に、重要度が低い部分は時間をかけずに進めるというメリハリが必要だと感じました。また演習を行う際に、短い時間で区切るという事も効果的だと思います。正直、授業内容において大きな成長を遂げたとは言い難いですが、悩み苦しみ、また人前に出るということで精神的には多少成長したように感じました。

2 学級、ホームルーム指導
私の担当クラスは英語科の一年生で、男子はやんちゃなイメージで女子は人数が多い割に静かでした。 授業中は静かすぎるくらい静かでしたが、面白くなかったりアクティビティがないと寝る生徒も結構いました。掃除などは隙を見つけては帰る生徒が多かったので、指導が難しかったです。何度か注意すると掃除してくれる生徒もいましたが、その場だけ返事をする生徒もいました。もっと叱るべきだったと反省しています。ホームルームでも、はじめは集中させる事が出来ませんでしたが、口うるさく言う内に私に注目してくれるようになりました。より話の内容から生徒の気をひけるようにしたかったです。実習中の文化祭がクラス単位で行われず、クラスの生徒との関わりが少なかったのでもっと自分から無理矢理にでも輪に入る努力が必要だったと反省しています。

3 3週間の実習を終えて
この実習で一番に感じたのは先生方の偉大さでした。学校には高校生のときには考えもしなかった教員の仕事がありました。指導教員の先生を見ていて、授業、担当クラスはもちろん、先生の所属する学年、教科、部活動、委員会の仕事があったり、あらゆる行事で仕事を任され、教員という職業の厳しさを感じました。朝から晩まで熱心に仕事をこなす先生の姿をみて率直に凄いと思いました。それでも教員という職にそれ以上の楽しさを熱く語る先生のお話を聞かせていただいている内に、教員という道の魅力が増す教育実習だったと感じています。(K.U)