常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

教育実習報告 #11

教育実習を終えて

6月17日から7月5日までの3週間、母校である公立中学校で教育実習をさせていただきました。1年生の授業を、研究授業を含めて34時間の授業を行いました。1年生はとても活発で、挙手発言も非常に多い生徒達でした。私が教育実習を、余裕をもって出来るように、指導教諭の先生が前もって進めておいてくださったので、焦ることなく落ち着いて取り組むことができました。テキストは三省堂New Crownで、授業内容はLesson4複数形でした。アクティビティを通じて複数形の授業をしました。

1 授業実習
授業実習では、様々な反省点がありますが、その中でも特に3つの反省があります。まず、1つ目は生徒が活発に授業中活動するためにやる気の引き出し方です。指導教諭の先生と私の授業を比べてみると、指導教諭の先生の授業では、授業内容と関連付けて、生徒の好きなことを引き出し、それを授業に生かすことでより活発な授業になっていました。生徒の好きなことを引き出す、そのための一言がなかなか授業中に出てこなくてとても苦労しました。それは、ただただセリフを言うだけではなく、生徒の反応を見て臨機応変にその絶妙なタイミングを見つけて一言言うのでとても難しかったです。私の場合は同じ内容の授業を異なるクラスで何回もやることが出来たので、指導教諭の先生の助言をいただいて、少しずつ改善していきました。

2つ目は、私自身が授業中に自分が話しすぎてしまうということです。一週目から授業をもたせていただきましたが、一週目にて喉をつぶしてしまいました。一週目と二週目の途中までは、痛々しい声で授業をしてしまいました。その中で、いかに生徒の気づきというものを大切にし、英語が得意な生徒、不得意な生徒関係なく、生徒の気づきを全体で共有することを学びました。そうすると私が全てを話す必要は全くありませんでした。あくまで生徒が主体となるような授業を心がけ、アクティビティや生徒の気づきを黒板に書き出したりしてそれをいかにまとめるかということが授業を進めていくことが必要だということを実感しました。

3つ目は、授業の中における切り替えです。アクティビティや生徒の気づきを大切にしたいが故に、どこで次の展開に移るかというタイミングがとても難しかったです。一週目の頃は指導教諭の先生に、「そろそろかな」とおっしゃっていただいて切り替えていたくらいでした。英語が得意な生徒は早く終わるし、不得意な生徒はなかなか終わらない、そして取り組まない生徒にどうやって取り組ませるかなどを考えていると、とても間延びした授業になってしまいました。あまりに早いと、まだ終わっていないという生徒も多く出てきてしまう上に、とてもタイミングを計るのが難しかったです。そこで、机間指導しながら生徒の進捗状況を確認した上で時間設定し、さらに終わってしまった生徒に次やることを指示するようにしてからは、スムーズに切り替えが出来るようになりました。

2 研究授業
研究授業は、私が担当しているクラスで行いました。普段は非常に活発な上に、コントロールの効かない時もありましたが、研究授業では生徒がとても積極的に活動してくれたおかげで、とても楽しい授業が出来ました。研究授業と同じ内容を同日の2時間目から4時間目まで行うことが出来たので、5時間目の研究授業では落ち着いて授業することが出来ました。ただ、やはり無意識のうちに緊張していたのか、時間が余ったのにも関わらず、最後にアクティビティのまとめをすることを忘れてしまいました。いずれにしても、生徒がとても協力してくれたので、なんとか無事研究授業を終えることができました。

3 3週間の実習を終えて
私の教育実習期間中には、横浜国立大学付属横浜中学の先生がいらして研究授業を行ったり、小学校の先生方が集まり、指導教諭の先生が研究授業を行ったり、さらには土曜日に授業参観があるなら様々なことを経験させていただきました。さらに、毎日生徒に小さなノートに一日の感想や出来事を書いてもらい、そこに私がコメントをすることで生徒との距離が近くなり、馴染むことができました。さらに、登校時や下校時に校門前で挨拶をすることで、私の顔を覚えてもらうことが出来ました。指導教諭が様々なことを私に任せてくださったり、実習生の仲間のサポートであったり、何よりもとても素直な生徒達に支えられた3週間でした。とても忙しく、辛いこともありましたが、これから今回の経験を生かして様々なことを勉強していきたいと思います。(MMMK)