常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Newcastle 通信#2

講義も始まり、大学院生や先生の実験の手伝い、英語の講座、仕事などで毎日充実しております。洗濯物も縮んでしまいました。

Newcastleでは、Royal infantについてほとんど盛り上がっている様子もありません。もしかしたら、もともとworking-classの街だからというのが関係しているのでしょうか。それともロンドンから遠いからか(そういえば、イギリスの地方は保守派が多いと聞きましたが、新聞を読んでいる時に「何を読んでいるんだ?」と聞かれて「The Guardianだ」と答えると「お前、ええやん」みたいな答えがよく返ってきます)。いずれにしろ、pubやcaféでも特に聴こえてくる気配はありません。そして寮にテレビがないので、ロンドンの様子はわかりません(しかたがないからiPlayerで再放送を見ています)。

自分が住んでいる地区の人々(店の店主や街行く人に突撃インタビュー)に聞いてみたら、ほとんどが「赤ちゃんを迎えるのは、まあ関心がある」という感じで、ほとんどが「別に男の子でも女の子でもどっちでも良い」という回答が多い印象です。大学人達の関心と言えばEuroのjobless crisisであるように思えます。ちなみに一番盛り上がる話題は、サッカーです。口が裂けてもManchester Unitedが好きとか適当なことは言えません。私が日本人とわかるとLocal達は「Shinji Kagawaは良いプレーヤーだね、次はもっとチャンスを与えられると思うよ」という答えが返ってきます。サッカーはNewcastleの街の唯一の娯楽でしたから、やっぱ一番盛り上がります(カバイエが好きというと「お前、めっちゃ良いじゃん!」という感じ)。

さて、Working-classというのがひとつの面白いポイントで、やはりCity centreと郊外(と言っても大学から歩いて15分くらい)では、喋られる英語がまったく違います。郊外ではScottish Englishに近いような。専門ではないのではわかりませんが、郊外は独特な英語です。音声学はかじった程度なので、専門的な説明は避けますが、Goerdie + Social dialectという感じです。おそらく論文などがあると思うので、気になる人は探してみると面白いかもしれません。

先ほど独特の英語と言いましたが、それは、スラングにも現れます。例えば、This is canny good!など。お察しの通り、canny = veryです。日本語でいうところの「ぶち」「わや」「いきなり」「いきなし」という感じでしょうか。ほかにもtownはtoonと、しばしば綴られます(発音もトゥウンみたいな感じ)。ここら辺については、もっと自分でデータを採って、City centre (poshより)と郊外では、slangの現れ方に違いがあるのか、などをどこかで簡単に発表できればな、と思います。(Othello)