常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

chop chop!

High School Musical2のセリフで気になったのもがあったので取り上げたいと思います。

それはchop-chop!!です。
意味は「早く早く!急いで!」です(LDOCE参照)。

シーンとしては支配人がスタッフたちに多めの仕事をあたえたところ、
スタッフたちが渋っていました。それに対しての一言でした。
これを聞いた受け手のニュアンスとしては、「嫌味」と解釈しました。
なぜなら、webster.comで調べたところこの言い回しの語源はChinese Pidgin Englishだからです。ピジン・イングリッシュは、白人が19世紀に輸入した中国人労働者に命令する時(使う方は中国語と思っている、聞く方は英語と思っている)という背景があるらしく、教養の無い白人が東アジアの人や子供に使うのを聞いたことがあるからです。
このように、映画のフレーズだからと言って気軽に使ってはいけないものもあるのだなと改めて理解する機会でした。(Sugar)