常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

destroy

犬に襲われ14才の少女が亡くなるという事件が起きてしまいました。

'Can't believe my mum's dogs killed her': Son's shock after 14-year-old mauled to death as police admit their owner may escape prosecution

The other dogs destroyed were an American bulldog called Buddy and two Staffordshire bull terriers – one male, one female.

http://www.dailymail.co.uk/news/article-2299474/Jade-Anderson-death-Atherton-girl-14-eating-MEAT-PIE-4-snarling-dogs-mauled-death.html

今回は、destroyという単語に注目したいと思います。destroyといえば、「建物などを破壊する」という意味が頭にすぐ浮かぶのですが、ここでは別の意味で用いられています。辞書で調べてみると、「〈動物〉を安楽死させる, 処分する≪通例受身≫」『ジーニアス英和辞典 第4版』(大修館書店)という意味が見つかりました。LDOCEでも調べてみると、"to kill an animal, especially because it is ill or dangerous"と定義されており、安楽死については書かれていないようなのですが、「特に、動物が病気や危険なために殺す」という様な事が書かれているので、そのような状況を考えるとやはり大半は「安楽死させる,処分する」という意味でも間違いないのでしょうか。実際に記事中にも、Four of the animals were put down 'humanely' by armed officersという記述があったので、銃殺されたなどという事ではなく、安楽死させられた事がわかります。

元々攻撃的な犬だったそうですが、犬に襲われるとは…想像もつきません。とても恐ろしく悲しい事件です。(Astroriver)