常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

ご指名質問:feature (v)

UG先生からご指名質問を頂きました。お題は以下のfeatureの用法です。

The service also featured a translator, who translated the service into Japanese.

意味はすぐに掴めるでしょう。「追悼集会は、集会の内容を日本語にする通訳者を呼んだ。」となります。しかしこれでは、少し説明が足りません。辞書を瞥見してみますと、feature (v)について、だいたい以下の内容が書かれています。

1 [T] give a prominent part to (sb/sth)
2 [I] haven an important or prominent part in sth
(OALD)

1 [I,T] to include or show something as a special or important part of something, or to be included as an important part
2 [T] to show a film, play, etc.
(LDOCE)

通常の追悼集会と違うのは、追悼する相手が外国人である日本人であるのだから、追悼集会における通訳という役割は重要なものになります。被害者の多くが日本人であることを考慮すると、被害者の家族である日本人に集会の内容を伝えるために通訳者を呼ばなくてはなりません。

ここで両者の第一義に着眼しますと、a prominent partやa special or important part of somethingとあるので、追悼集会における通訳はその追悼集会を特徴付ける役割を担っていることがわかります。

以上を踏まえると、日本語で「呼んだ」と取れるだけではなく、「(日英)通訳者をつけた、(日英)通訳を入れた」あたりとなり、通訳者がいかに追悼集会で重要な存在であったかがわかります。(Othello)