常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

platform #3

カナダの自由党ジャスティン・トルドー氏についてのニュースです。

Environmental protection may be a core platform for Justin Trudeau, but he's not opposed to oil pipelines from Alberta.

http://www.kelownadailycourier.ca/front-page-news/liberal-leader-hopeful-trudeau-pipes-up-over-pipeline-12313.html


platformといえば、そのままの意味の、「駅のプラットホーム」が真っ先に思い浮かびますが、「(政党の)綱領、(候補者の)公約;(候補者の氏名を行う党大会での)政綱宣言、(…のための)意見発表の機会」などの意味もあるようです。(『ジーニアス英和辞典』)

これは、以前に何度か取り上げられていましたので、リンクさせていただきます。
platform - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森からplatform#2 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から


platformの語源は、16世紀のフランス語plate-forme(図表、地図、プラットホーム)からきており、platformの原義は、「平らな形(をしたもの)」のようです。(『同上』)
このことから、なぜplatformが「(政党の)綱領、公約」などの意味を表すようになったのか、自分なりに考えてみました。
政党が綱領を発表するとき、演壇(platform)上から発表します。また、綱領とは「政党や労働組合などの団体の政策・方針などの基本を示したもの」(『goo辞書』)、つまり「政党などの政策の土台」を指します。これらのことから、platformが「綱領」という意味を表すようになったのではないでしょうか。(Nat)