常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

hark back to

以前、「on the radar #2 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から」の記事でも扱いましたが、Royal Shakespeare Companyが上演するThe Orphan of Zhaoのキャスティングに関する記事です。

Memo to the RSC: east Asians can be more than just dogs and maids
The Royal Shakespeare Company's casting for The Orphan of Zhao seems to hark back to an age of British imperialism

リードにある赤字で示したhark back toは「(話・思考などが過去の事柄に)戻る」という意味です。自動詞harkは「耳を傾けよ」という具合に命令文で使われ、他動詞harkは「(人の話など)に耳を傾ける」という意味になります。

この場合ですと、それまで様々な人種をキャスティングしてきたRSCがまるで帝国主義の時代のイングランドに逆戻りしてしまった、ということになります。つまり移民などに対して排他的になった様子を表しています。(Othello)