常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

feeder club to the world

The Guardianから英語表現を拾います。若手育成に定評のあるアーセナルについての記事です。
Now he has graduated to the first team Van Persie takes his place on the wall of honor at the academy for the world’s best teams," guffaws Bruce Cooper

http://www.guardian.co.uk/football/gallery/2012/aug/21/robin-van-persie-the-gallery

今回は写真の下部にあるfeeder club to the worldについて考察します。feederはfeedというスペリングから想像できる通り、「飼い主、食物を与える」という意味がありますが、ここでは機械的な意味で「供給装置」という意味(『ジーニアス英和辞典』、第4版、大修館書店)や「供給源」などの訳がしっくり来ると思います。そして説明文の文脈からfeeder club to the worldはアーセナルFCの下部組織のスローガンであると推測できます。以上の事から考えるとこのスローガンは「世界への登竜門」というニュアンスが感じられます。
ちなみにguffawは「ばか笑いをする」という意味(『ジーニアス英和辞典』、第4版、大修館書店)です。名詞でも「ばか笑い、ゲタゲタ、ゲラゲラ」という意味ですね。アーセナルは世界的に有名なチームで選手の育成面に定評がありますが、このところあまりに選手の流出が続いています。(ちなみに写真に写っているユニフォームの選手はみんな他のビッククラブに移籍していった選手です。)そんな現状を皮肉っているのでしょうか。(EnDough)