常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

making the strange familiar

昨日の「朝日新聞」(東京版夕刊)に印象に残る話がありました。連載「人・脈・記」は「あの頃 アメリカ」というシリーズを掲載していましたが、今回は東京ディズニー・ランド設立の影の立役者の話でした。
             
記事の中に「よそのものを独自に編み直しするのは日本のお家芸。しかも質が高く、大成功したのだから、本家も目くじらを立てない。」

「いつもアメリカを見て、形は忠実にならいつつ、社会や人間の行動原理の面では必ずしもうけいれていない。」

             

これは前にここにも書いた「異質馴化」(文化人類学の泰斗 石田英一郎氏の言葉)であり、松岡正剛氏流に言うと「編集装置」と同じことだと思います。

http://d.hatena.ne.jp/A30/20100529/1275132955

Making the strange familiar...。思えば英語教育そのものが大きな文化接触です。その中でこれまで馴らしやすかったのは目の学問としての英語教育。音声部門はなじまなかったのでしょうね。(UG)