常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

第13回かながわティーチャーズカレッジ感想(Sugiuchi)

昨日,第13回かながわティーチャーズカレッジに参加してきました。今回でティーチャーズカレッジも終了です。最後のカレッジは午前中に教育学講義,そして午後に修了式がありました。ここでは教育学講義について書かせていただきます。

テーマは「社会人となる君へ」です。講師として,株式会社たしろ薬品代表取締役社長の田代正樹氏をお迎えしました。田代氏は,将来教師を目指す私たちに「学道を教えることの出来る教師になってほしい」というメッセージを残して下さいました。氏は2つの経験から「道」の大切さを感じたとのことです。

1つ目は仲間との東海道ウォーキングの経験からです。氏は旧東海道の道程を歩いて制覇するということを毎週1回,仲間と続けていたそうなのですが,そのとき「道」はどこまでも続いているのだと痛感したとのことでした。1歩でも歩を進めればいつかゴールにはたどり着ける,しかしそのゴールの先にはまだ道が続いています。これは人生においても同じなのではないでしょうか。少しずつでも努力をし,前に進めばいつか自分の目標を達成出来る,しかしその先にはまた新たな目標が待っているのです。

2つ目は警察署の方々との関わりからです。氏は若い警察の方々とお話をする機会があったとのことですが,その時にみた武道の稽古場を見て驚愕してしまいました。その迫力が想像を絶するものだったのです。氏はこの気迫は,武道の技術の高さではなく,「道」が導き出す精神力なのだと仰っていました。「道」というのは抽象的なものなので,言葉で教えるのは大変難しいです。なので,日本は昔から「道」を体で覚えてきました。これを教育現場に置き換えると,学校で教えることは,学術ではなく「学道」になります。この「道」を教えられるように,覚悟を持った,他人を思いやる,元気で頑張る教師になってほしい,氏はそう仰って講義を締めくくりました。

半年間に渡ったカレッジもこれにて終了です。この経験を活かす本番はもう7月まで迫っています。そう,教員採用試験です。その時までに,自分がどのような「道」をたどっていくのかは,自分にかかっていると思います。「道」がないなら作ればいい,そのぐらいの覚悟を持って4月から一生懸命頑張りたいと思います。(Sugiuchi)