常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

かながわティーチャーズカレッジ実践力向上講座(Sugiuchi)

昨日,神奈川県立総合教育センターで行われた長期研究員研究発表大会に参加してきました。これはかながわティーチャーズカレッジが主催している実践力向上講座の一環でもあるのですが,参加者は研究員や指導主事の先生方が大半を占めていました。発表大会は2日間行われましたが,私は2日目の午前の部に参加しました。午前の部は,高校英語・中学校音楽・キャリア教育についての研究発表がなされましたが,ここでは高校英語の発表について触れたいと思います。

テーマは「話す意欲を伸ばす高等学校外国語(英語)の授業づくり」,発表者じゃ県立岸根高等学校の北村わかな先生です。北村先生は,中教審が求める「開かれた個」と現実の乖離を埋めるために授業の改善に取り掛かりました。そして授業が「英語を使う機会が少ない場」,「“実践”のない練習をする場」になっていると指摘し,話す意欲を伸ばすための授業づくりを始めました。ここでのポイントは「リーダーシップ」と「コミュニケーション」です。コンミュ二ケーションが成立するには,「共通の目的のために自分や他者を関わらせ,役割を果たす力」を活用することが必要で,そのためには人間関係が構築できてない集団を形成することが有効であると北村先生は考えられました。そこで先生がやられたのが,「外部機関である小学校との外国語交流授業」です。ここで高校生が「リーダーシップ」を発揮し,小学生と「コミュニケーション」を取るような環境を作り出したのです。この試みを毎回授業で実践することは難しいですが,アイデアとしては大変興味深いものであると思います。北村先生は今後もこのような活動に取り組んでいきたいとおっしゃっていました。

このような授業研究発表の機会は,現場の先生方にとって大変貴重な場であると思います。私も教員になった時には,今回のような場に立てるような教員になりたいです。(Sugiuchi)