常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

taste

大相撲での出来事です。行司が取組中の力士に衝突し,土俵下に転落しました。その際脳震盪を引き起こしたため救急搬送されるということがありました。大事には至らなかったようで,「休場」せずに土俵に復帰されたようです。今回はJT online(01/12/12付け)より英語表現を拾います。

Mongolian yokozuna Hakuho made short work of Okinoumi, but Japanese ozeki pair Kotoshogiku and Kisenosato both tasted defeat at the New Year Grand Sumo Tournament on Wednesday.

http://www.japantimes.co.jp/text/ss20120112b1.html

今回注目するのはtasteです。taste (v.)の後に来る語は物が多いと思っていましたが,今回はdefeat(敗北)です。そこで辞書を引いてみると,このtasteは比喩的に「・・・を味わう;〈喜び・悲しみ・生活など〉を短期間経験する」という意味で用いられていることがわかりました(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。したがって,taste defeatは「敗北をなめる」となります(『ジーニアス英和辞典』同上)。日本語でも「敗北を味わう」という言い方をするので,このtasteは使いやすそうです。機会を見つけてtaste the joys of outputしたいと思います。(ゼミ生 Lbow−Shoulder)