常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

a flash in the CES pan 回答

ここ数年で3Dの技術が発達しています。自分が小さい頃は,レンズの片方が緑色,もう片方が赤色のメガネをかけなければ3Dを味わうことができませんでした(しかも静止画のみです)。最近では技術が進歩し,映画「アバター」を初めとする様々な映画が3D化(go 3D)されており,またテレビや携帯ゲーム機,携帯電話までもが3Dで楽しめるようになりました。しかし,記事によると3Dの注目度がいまいちよくないようです。
http://d.hatena.ne.jp/A30/20120106/1325817917

Indeed, a variety of obstacles -- high prices, a lack of 3-D content, and uncomfortable viewing experiences -- have kept 3-D TV adoption in the single digits nationwide. Manufacturers and content providers are working to address these issues, but one has to wonder if 3-D was nothing but a flash in the CES pan -- a technology story rather than anything consumers actually wanted.

今回の質問内容は赤字の部分である,a flash in the CES panの意味です。辞書には,「一発花火,線香花火;一時的成功(の人)」とあります(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。flashは「閃光」,panは「火打ち石銃の火皿」を意味します。記事では2010年,2011年のCESでは3Dが注目を集めていたものの,2012年はそれほどでもないということが述べられています。その原因は様々で,値段であったり,3Dのコンテンツが普及していなかったり,3Dの映像が不快(見慣れないこと)であったりといったものです。したがって,赤字の部分は「3DはCESで一時的に注目を集めたにすぎない」となり,消費者のお眼鏡には適わないことを述べています。(ゼミ生 Lbow-Shoulder)