常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

brand

アックス・ボンバーで有名なハルク・ホーガンが怒っています。The Telegraphの記事から英語表現を拾います。

Actor and TV star Hulk Hogan has denied his ex-wife's claims that he was gay and had an affair with fellow wrestler Brutus Beefcake, branding the allegations "insane"

http://www.telegraph.co.uk/culture/film/film-news/8950909/Hulk-Hogan-Claims-Im-gay-are-insane.html

このbrandは「商標、銘柄、ブランド」などの意味でつかわれていません。もちろん動詞で使われています。『リーダーズ英和辞典』によると「・・・に烙印を押す、・・・強く印象付ける」という意味の動詞でつかわれていることがあります。これを踏まえると元夫人のホーガンがゲイであるという主張を、ホーガンは正気の沙汰ではない、と強く申し出ていることがわかります。

ちなみに、brandなど烙印を押すというイメージは、もともとはすごく強い言葉です。たとえば「カインの罪」はthe brand of Cainといいます。現在では、ブランド、銘柄など商標の意味の方が一般的ですが、こちらの初出は比較的新しく1827年であるとされています。(Othello)