Emperor Akihito in hospital回答(Othello)
ご指名質問に挑戦します。最後の質問項目がずれているので,赤字で示された文章をすべて取り扱うために,2つパラグラフを扱います。TempleさんはAkihito broke … . から,また,yori-moneyさんは“I truly… .から始まるパラグラフを扱ってください。
The marriage produced three children; Hirono miya Naruhito Shinno, Crown PrinceNaruhito (born February 23, 1960), Akishino no miya Fumihito Shinno, PrinceAkishino (born November 30, 1965), and Nori no miya Sayako Naishinno, Princess Sayako (born April 8, 1969).
On November 12, 1990, Akihito ascended to the Chrysanthemum Throne -- the oldest hereditary monarchy in the world -- as the 125th Emperor of Japan, one year and ten months after the death of Emperor Hirohito. The position, per Japan's constitution, is defined as "the symbol of the state and of the unity of the people."That said, the office's involvement in day-to-day government affairs tends to be minimal.
さて,最初のThe marriage produced three childrenです。日本人なら常識ではありますが,陛下と皇后美智子様の間には,御息女様が三人おられることを示しています。それでは,なぜ主語がthe marriageであるのか。調べてみましたが,どうも答えが見つかりません。自信は,まったくありませんが,おそらく王家や皇室などに使われる表現なのではないか,という結論が導き出されました。
たとえば,インターネットでthe marriage producedを検索してみると,以下のようなものが見つかります。ダイアナ元王太子妃の結婚についてThe marriage produced two sons: Princes William and Harry.とあります。東ローマ帝国イサウリア朝の第4代皇帝のコンスタンティノウス6世の子女についてもThe marriage produced a son, Leo, who died in 797.とあり,さらに,ヘンリー7世の王妃エリザベス・オブ・ヨークの子女についても同様です。
Henry’s marriage to Elizabeth of York, daughter of former King Edward IV, assisted Henry in achieving this stability, and the marriage produced possibly eight children, about half of whom grew to adulthood
このように,the marriage producedという形は,王族や皇族などの位の高い人に対して使われる表現であることがわかります。
次のパラグラフの冒頭の文Akihito ascended to the Chrysanthemum Throne -- the oldest hereditary monarchy in the world についてです。これは,今上天皇が皇位を継承され,同時に世襲制の君主の中では世界最古である,ということ。Chrysanthemumは,日本人ならすぐにピンと来ます。菊(の御紋)のことです。本文で扱われたmonarchyという言葉は,深くは扱いませんが,海外では日本の天皇制のことをmonarchy「君主」と表現されることが多いように思えます。このパラグラフに対し,ひとつ文句を言うのであれば,ascendという言葉は,意味から考えて適切ではないように思えます。
続いて,per Japan’s constitutionとThat said以下についてです。ここでは,日本国憲法によって定められている「象徴天皇制」のことを言っています。最初のperは,前置詞で「・・・につき,・・・毎に」という意味ですが,as perになると「・・・に従って,・・・によって」という意味になります(『アドバンスド・フェイバリット英和辞典』東京書籍)。ここでは,asは書かれていませんが,as perの意味でとった方がしっくりします。(Othello)