常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

授業見学 感想記 (Sugiuchi)

先日,東京都立R国高等学校附属中学校において,Y先生の授業の見学させていただき,田邉先生による講演会に帯同させていただきました。中学校の教師を目指す私にとって,中学校の先生の授業が見られること,さらに田邉先生の中学生への講演に参加させていただけるのは,またとない機会であり,大変貴重な経験をさせていただきました。
Y先生の授業は,生徒一人一人がとても英語を楽しんでいたのがとても印象的でした。確かに生徒の性格や英語の能力も関係しますが,このような生徒の姿勢を引き出しているのは,Y先生の様々な指導技術があるからだと思います。Y先生の授業はAll in Englishであることにストレスを感じさせない環境づくり,インプットとアウトプットのバランスの取れたタスク,そして流れるような授業構成,これらの要素が凝縮されていました。
田邉先生のご講演は「中学生のための音読練習法」です。田邉先生は,音読とはただ読むのではなく,場面・状況などを良く考えて,自分で考えて音声を作っていくものだと生徒に伝えていました。
両先生の共通していたのは,「構成力」と「発問力」の質の高さです。授業でも講演でも,どのようにスタートからゴールまでもっていくかという「流れ」が存在します。Y先生も田邉先生も生徒のVitalityを生かしながら,ゴールまで上手く誘導されていました。その時にどのような「発問」をするかがとても大事になります。こう質問すればこう返ってくるだろうな,という緻密な予測をされ両先生は発問をし,生徒を活動させながら,ゴールまで誘導されていました。これは私の課題であり,会得しなければならない能力だと思っております。
最後になりましたが,学生の帯同をお許しくださった田邉先生・Y先生,そして元気いっぱいの姿を見せてくれた生徒のみんな,どうもありがとうございました。(Sugiuchi)