常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

授業見学 感想記 (Lbow−Shoulder)

本日は東京都立R国高等学校附属中学校において,Y先生の授業と田邉先生による講演会を拝聴させていただきました。一教師を目指す者として,大変感銘を受ける内容でした。

Y先生は50分授業のほとんどを英語で行われました。そこで注目したのがCorrective Feedback (CF)の方法です。本格的に英語学習が始まる中学校で,英語を使って授業をするとなると,情意フィルター (the Affective filter) を下げる必要性があります。口頭でどのようにしてCFを行うのか,またどのタイミングで行うのかに興味がありました。

そこでY先生に授業後CFについて質問させていただきました。その際伺った回答は,「全員の前で発表している際はCFよりもattitudeを重視している。CFを行うのは,グループワークなどの間で個人的に行う」というものでした。確かにその方法だと,「恥」をかく機会が減り,情意フィルターも下がると思います。また口頭では,主に暗示的否定フィードバック(implicit negative feedback) でした。implicit negative feedbackは学習初期の人には伝わりにくいのではないかと思っていました。そのイメージに反して,生徒にしっかりとフィードバックを理解していたように思います。やはりY先生の普段からの授業の賜物なのでしょう。「失敗を恐れない」という大切な,でも忘れてしまいがちな事を思い出させてくださいました。

Y先生の授業はまさに「生徒と作る授業」であり,私が目指したいと思う授業でもあります。今回学んだことを今後に生かし,残りの学部と大学院での勉学に励みたいと思います。

最後になりましたが,授業を参加させてくださったY先生を初め,都立R国高等学校附属中学校関係者のみなさま,勉強させていただきありがとうございました。大変有意義な時を過ごせました。また,帯同を許可してくださった田邉先生,この場を借りてお礼申し上げます。誠にありがとうございました。以上簡単となりましたが,感想記とさせていただきます。


余談ですが,せっかく近くまで来たので,スカイツリーも拝んできました。その頂は手を伸ばしても届く気配がありません。教育者としての頂も一生拝めないかもしれませんが,将来教員になる者として常に頂を目指して歩み続けなければなりません。そのことを本日の授業参観や講演会を経て,改めて決意をした次第です。一生「共学」,全員で協力し合えば,いつかは頂に手が届くでしょうか。(ゼミ生 Lbow−Shoulder)