常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

I would love to〜

本日は田邉先生に教えて頂いた英語表現について書かせて頂きます。今回の表現はこちらです。
I would love to, but .
まず背景知識ですが,これはある方から田邉先生に届いたメールの冒頭に書かれていた表現です。田邉先生はその方にお仕事の依頼をされており,このような書き出しで返信メールが届きました。(全文ではなく表現の箇所だけ抜き出した形で申し訳ございません。)
I would love to〜.には「〜したい」という意味もありますが,ここでのwouldは仮定法で用いられています。ご存知の通り仮定法は「現在の事実とは反対のこと」を表す表現なので,今回のI would love to, 〜.は「依頼をお受けする」のではなく「お断りする」という意味になります。この表現は間接的で,丁重に断る場合よく使われます。(つまり,この表現が冒頭に来ている場合,後を読まずして内容は把握できてしまいます。)
私も含め日本人英語学習者は,ついつい結論を先にと考えてしまいがちです。そのため,I’m sorry, but I can’t 〜 because 〜.などとあまりにも直接的な表現を使ってしまうことも…。場面に合った表現を自然に使用できることが,英語を使えるようになる第一歩なのだと教えて頂きました。(GP)