常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

平成24年度 私学教員適性検査 受検報告(Sugiuchi)

昨日行われました,一般財団法人東京私立中学高等学校協会の主催する平成24年度私学教員適性検査を受験してまいりました。この試験はいわば私学の教員になりたい人にとってのセンター試験みたいなものです。簡略にではありますが,試験内容と受験しての感想を述べさせていただきます。
まず受検科目は専門教科(ここでは英語)と教職教養です。専門科目は大門6問で以下のような内容でした。試験時間は80分です。
1.文法四択問題
2.語義から単語を推測する問題
3.並べ替え問題
4〜6.長文問題
受検しての感想は,「語彙力」と「行間を読む力」が大事であるということです。今回の前半3問は,慣用句を知らないと出来ない問題が多かったです。一つ一つの単語量を増やすだけでなく,熟語や慣用句,そして句動詞も覚えていかないと,様々な問題に対応できなくなってしまいます。そして後半は,「下線部はどういう意味か答えなさい」という問題が多く見受けられました。いわゆる下線部の言い換え問題なのですが,このときに必ずと言っていいほど2択で迷うことが多くなると思います。そんな時に,「この文章は何を言わんとしているのか」や「書いていないけど,この文章のメッセージはこれだ」ということが分かっていることが大事なのです。
そして30分の休憩をはさんで,教職教養の試験を行いました。試験時間は50分です。内容は以下の通りでした。解答はほとんどが語句を答えるものです。
1.教育法規穴埋め問題
2.生徒指導と教育相談
3.キャリア教育と職業教育
4.評価論について
5.学習指導要領
6.PISA(国際学力テスト)
受検しての感想は,「広く浅い知識を身につける」ことが大事だということです。教職教養と言いますと,教育基本法を覚えたり,憲法を覚えたりして,キャリア教育や職業教育,評価論などの勉強は後回しにされたりしてしまいます。ですので,キャリア教育と言っても,なんとなくしかわからないのです。自分も恥ずかしながら,キャリア教育や職業教育の違いも言えませんでした。深くは勉強する必要はないと思いますが,他人にしっかり説明出来るくらいの理解はしておいた方が良いと痛感しました。
試験結果は各教科ごとにABCDの4段階で評価されます。結果告知はおそらく9月下旬ごろ,今から楽しみです。(Suguchi)