常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

slam dunk

今回はNY Daily News(05/25/11付け)から英語表現を拾います。記事によると,NBA選手であるKris HumphriesさんとKim Kardashianさんが婚約をしたそうです。Kim Kardashianさんは様々な才能があり,女性に支持されていますが,反面恋多き女性としても知られています。また,彼女の美貌から男性にも人気が高いようです。そんな彼らはまだ交際6ヶ月。「本当に結婚するのか?」と思う人も少なくないようです。この疑問を一蹴する言葉が記事に掲載されていた写真のタイトルにありました。以下はその記事の表題です(写真と共にご覧ださい)。

http://www.nydailynews.com/gossip/2011/05/25/2011-05-25_kim_kardashian_kris_humpries_engaged_new_jersey_nets_star_pops_the_question_afte.html

今回注目するのはslam dunkです。明らかにこの表現はKris Humphriesさんを意識していますね。slam dunkと聞くと,バスケットの花形「強烈なダンクシュート」を真っ先に思い浮かべます(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。または『週刊少年ジャンプ』で連載されていた「SLAM DUNK」という漫画を思い出す方も多いのではないでしょうか。しかし,記事の内容からそのような意味は適していません。辞書をよく見てみると,slam dunkで「((主に米))(競技の)本命,優勝が確実な人」とあります。(『ジーニアス英和辞典』同上)。また英辞郎on the Webによると,slam-dunkで「<口語>確実な」とありました。以上のことから,「(2人の結婚は)確実」と訳せるのではないでしょうか。それにしても6ヶ月で結婚は少々早い気もします。交際期間は人それぞれなのだと改めて思いました。

余談ですが,英辞郎on the Webにはさらにslam-dunk questionで「〔答えの〕決まりきった質問」とあります。slam dunkという言葉がこのような使い方をされており,面白さを感じました。(ゼミ生 Lbow-Shoulder)