常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

formula

DY(05/19/11付け)より英語表現を拾います。今回読んだ記事によると,母乳で育った赤ちゃんは比較的成長してから行動に関する問題をおこしにくいそうです。比較されているのは「粉ミルク」で育った子どもです。その「粉ミルク」はここではどのような表現で記載されているのでしょうか。以下は記事の一部引用です。

Babies who are breast-fed are less likely to grow into children with behavior problems by the time they reach the age of 5 than those who receive formula milk, scientists have said.

今回注目するのはformulaです。formulaと聞くとF1(Formula One)を思い出したのですが,どのような意味があるのでしょうか。辞書によると,formulaには「(儀式などの)式文,祭文;(手紙・あいさつなどの)決まり文句;〔・・・の〕決まったやり方,慣習的な方式」という意味に加え「((米))ミルク状のベビーフード;(液状にした)粉ミルク」とあります(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。またLDOCEにはa type of liquid food for babied that is similar to a woman’s breast milkとありました。したがって,「粉ミルク」はformula (milk)であることがわかります。formulaはformの派生語であるため,「決まりきったもの」「変わらないもの」という意味合いがありそうですね。「変わらないミルク」と訳すと母乳ではなく粉ミルクと訳せるのではないかと考えました。

余談ですが,辞書を見ているとFormula Oneの他にFormula Two,Formula Threeなどがあることを知りました。そもそもFormula Oneとは「《公式規格の最高の排気量のエンジンを載せた車(の分類);以下Formula Two,Formula Threeと排気量が少なくなる》」そうです。TVではF1しか見たことがないので,F2やF3があることに驚きました。(ゼミ生 Lbow-Shoulder)