常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

edgy

5月28日より公開される映画「ブッダ」の原作者である手塚治虫さんについての記事より英語表現を拾います。以下はAsahi.com(05/06/11付け)の記事の一部引用です。

Japanese manga 'god' had to fight hard for his throne

Tezuka grabbed attention with his innovative and edgy art style. Like the Disney cartoons his work has been compared with, his illustrations were vibrant and full of life. He also incorporated visual effects borrowed from film and theater.

http://www.asahi.com/english/TKY201105050108.html

今回注目したのはedgyです。辞書を引いてみるとedgyには「(人が)いらいらした」「神経質な」「(映画・音楽・本などが)特徴のはっきりした,面白い」「(イメージなどが)前衛的で型にはまらない,最新でいきな」「刃の鋭い」という意味があることが分かりました(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。手塚治虫さんは戦後の日本において,ストーリー漫画の礎を築くなど現代にまでにつながる日本の漫画・アニメ文化の隆盛のきっかけを生み出しました。よってここでは「最新でいきな」という訳があてはまると解釈できます。またLDOCEにはaware of the newest ideas and styles and therefore considered very fashionableとあります。自分のスタイルを貫き通し,様々なジャンルを手がけた手塚治虫さんに適した表現であることがわかります。漫画の神様と称されている手塚治虫さんでもたくさんの苦労があったようです。天才だからこそ陰ながら努力をしているのですね。私も手塚治虫さんの姿勢を見習いたいと思いました。(ゼミ生 カメ女)